TOYO OpenCountry RTの良くないところ

TOYO OpenCountryについてネットで調べてみると割りと好評のようですが、自分が2万キロほど使ってみて分かってきた弱点を書きます。

JB23関連記事:
TOYO「ATⅢ」快適な乗り心地と悪路走破性を両立したオールテレーンタイヤに履き替えた
TOYO OpenCountry ATⅢの雪道性能を確かめてきた
エセMT乗りが言うセリフ「渋滞はめんどくさい」

ATとMTの中間といえば聞こえはいいが

OpenCountryの最大の特徴はタイヤパターンです。オンロード性能とオフロード性能を両立させるために、タイヤの中央がATパターンで、タイヤの両側がMTパターンとなっています。このパターンの事をTOYOはラギットテレイン(R/T)と命名しています。

舗装路でのノイズや振動がほぼ無く、ゴツゴツした外見の割には静かで燃費もいいタイヤです。(JB23で14~15km/L この画像のようなシビアコンディションでは12km/Lでした)両側のMTパターンでしっかりと泥や石を吐き出してダートのグリップもそこそこ良い。何より見た目がかっこいい。ブロックの隙間のサイズが小石にジャストサイズなので、ハネ石が多くなるし、噛みこんだ石でチャカチャカにぎやかになります。

オンロードは少し滑る

タイヤのパターンを見てもらえれば想像がつくかと思いますが、このタイヤが良いのはライトコンディションに限ります。
例えば、70km(メーター読み)ほどで走っている際にコーナー中に橋のつぎ目の金属部分やマンホールの蓋などを踏むと、純正タイヤではなんとも無いのですが、このタイヤだとブロックが大きく溝の数が少ないためか滑りやすい傾向があります。
しかし、ぬかるんだダートでは純正タイヤより性能は確実に高かったです。

マッドアンドスノーの落とし穴

このタイヤに限らず、マッドアンドスノー(M+S)のタイヤ全般に言えることですが、マッドアンドスノーは名前の通り、泥と雪にしか対応していません。名前が名前なので雪道でスタッドレス代わりに履く人が居そうですが、スタッドレスとしての性能はこのタイヤにはありません。なぜなら、雪のあるところには氷も必ずありますので、雪道をこれで走ると氷で滑る。スタッドレスタイヤであれば、氷でもある程度グリップしますが、マッドアンドスノーでは基本的に氷は非対応です。

このタイヤのポジションは?

OpenCountryはATとMTの中間なのでどうしてもATとしての性能もMTとしての性能も専用タイヤと比べたら劣ります。このタイヤのポジションはどこにあるのかと言ったら、軽いダートやファッションでしょう。個人的にこのゴツい見た目のパターンは気に入っています。燃費をそれほど犠牲にせずこれだけのファッション性が得られるのは大きなメリットです。

少しダートを走るけれど、燃費や乗り心地をそれほど犠牲にしたくないという使い方にはOpenCountryはちょうどいいタイヤではないかと思います。純正タイヤよりも頑丈なのでオフロード環境では頼もしいです。振り切った性能は無いものの、総合的に見ると平均点よりちょい上くらいのタイヤという印象です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA