純正のラジエターキャップを探そうと「車両名 ラジエターキャップ」とググってみると、ハイプレッシャーを謳っているモノばかりヒットする。
ミンカラの「ハイプレッシャーのラジエターキャップに交換しました」というなんの参考にもならない記事もたくさんヒットして本当にほしい情報にアクセスし辛くなる始末。
まず、水冷エンジンの仕組みとしては、エンジン内部にある水路に水を回してラジエターという金属フィンがたくさんある場所を通すことで大気によって冷却する仕組みになっている。
水は1気圧で100℃を越えると沸騰し、熱が運動エネルギーに変換されて冷却性能を失う。そこで、しっかりと密閉して加圧することで沸点を上げようとするのがラジエターキャップの仕事(の一つ)。勘違いしている人も居るかもしれないが、圧力を上げても冷却効率は変わらない。
自分のJB23の水温は高速道路を走ろうが、峠を登ろうが、90℃前後を保持するようになっていて、100℃以上を差したところを見た事がない。
公道を常識的なスピードで走る程度であれば、ラジエターキャップの圧力は純正で全く問題ないことが分かる。
ハイプレッシャーラジエターキャップは特にメリットが無いばかりか、圧力が増した分ウォーターラインに負荷がかかる。車を大切に想うのであれば、純正以外の選択肢はないだろう。
ハイプレッシャーに変更が必要になる場合というのは、サーキット走行のためにエンジンやECUをチューニングして熱量が上がった場合しか考えられない。熱量が上がるほどのチューニングをした場合はラジエターも交換する必要があるだろうから、ラジエターキャップだけを交換するケースは定期メンテナンス以外ないと思う。
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