八王子丘陵を歩いていると「太田断層登口 約10分で着く 稲荷様の東方向」という手作りの張り紙が目に入るが、「そんなものがあるのか」と思いながらいつもスルーしていた。
興味はあったが、道は不明瞭な急登で、夏場はヤブなので登る気になれなかった。
しかしこの日は気まぐれで登ってみた。
ピンクテープや青テープなどの印があったので迷うことは無い。空身だったので数分で登れた。
吉沢町を見下ろす場所に出た。
最近手入れされたようなきれいな祠があった。これが看板にあった「稲荷様」か。
稲荷様の近くに南北にのびる大きな溝があった。地形的にここにこんな溝があるのは不自然なのでこれが断層とやらでしょう。
↓画像左手が西側。右手が東側。
南方向に青テープがあるので進んでみる。これはまた別の団体や人がつけた印かもしれない。
そういえば、中学の頃に理科の先生が「太田に断層があっていつ地震がおこるか分からない」という話を都市伝説風に言っていたなぁ。
「太田断層」について
太田断層は桐生市から千代田町まで南北に18km伸びている断層で、断層の西側が相対的に隆起する逆断層だそうです。
赤点が写真の場所

八王子丘陵も元々足尾山地の一部であったが、断層によって分離したと考えられています。
太田断層の最新活動は最近の調査によると、西暦540 – 980年の間に、活動した可能性が高い事が判明しており、西暦818年の、関東地方で発生した弘仁地震との関連性が指摘されているそうです。
もしこの地震が発生したら地震の規模はM6.9程度とされており、発生確率は不明。

3.11の時はこの辺は震度5弱でしたが、もしこの断層の地震が起きたらそれ以上に強い地震に見舞われることになります。断層近くで暮らしてる身としてはずっと大人しくしていてほしいものです。