スズキスイフトを見てみると、エキマニカバーとボディ間に網線が接続されています。これはいわゆるマフラーアースの類のものだと思います。
純正でこのパーツを付けるという事は費用対効果をクリアした何らかの効用があるということを示しています。
巷で言われているマフラーアースとはマフラーに帯電する静電気を逃がすことによって、排気効率を上げるというもの。その他にオーディオが良くなるとか排気ガスがクリーンになるとか金運が上がるとかオカルトチックな効能も一部で謳われていたりします。
ですが、この純正マフラーアースの効用は何なのでしょうか・・・自分なりに考えてみました。
O2センサーのノイズ対策?
エキマニの奥を見てみると触媒があり、その前後にO2センサーが刺さっています。O2センサーは酸素濃度に応じて微弱な電流を発生させる酸素電池であり、電圧を測定して酸素濃度を測定しています。O2センサーから得られる電流はごく微弱なのでノイズに非常に弱いでしょう。マフラーは車体後方まで伸びる非常に長いアンテナと考えると、電波やら雷やら様々なノイズを拾うことは間違いありません。O2センサーのノイズ対策のために、近いエキマニカバーをアーシングしているのではないかと思います。
ちなみにエンジン停止時にマフラーとボディ間の抵抗を計ってみると数Ω。エンジンがかかると数十Ωになります。おそらく熱によって抵抗値が増えるのだと思いますが、熱による抵抗増加を考えると、エンジンから来ているアースでは能力不足になってしまい、もう一本O2センサー近くにアースが欲しいという感じでしょうか。
まとめると、純正マフラーアースの効果はO2センサーのノイズ対策のためであり、アーシングによって燃費が上がったというのは、O2センサーが正常に機能するようになったために、元の性能に戻ったということではないでしょうか。
あくまで個人的な意見です。
JB23Wにマフラーアースしてみる
というわけでやっぱり気になるのでこんなものを買ってみました。網線と丸型端子。
25cmアーシングケーブルの完成。
取り付け位置はエンジンアースとエキマニカバーの固定ボルトに共締めしました。
まるで最初からあったかのようなフィット感。
この記事を書いている時点ではまだ走っていないので分かりませんが、気が向いたらフィーリングの違い等を書いてみます。
そういえばエキマニカバーのボルトを外すのにちょっとてこずったので使用した工具を書いておきます。
取り付け後のフィーリング
マフラーアースしたのを忘れて乗っていて、「なんか今日はエンジンが調子いいなぁ」と思って「あっ、そういえばマフラーアースしたんだった」ってなりました。それくらい効果あるみたいですね。