JB23のクーラント液(LLC)を交換

そろそろ5年のJB23 10型ですが、クーラントがめっちゃ黒くなっていて量もガッツリ減っているのでクーラント交換をしました。

用意したもの:クーラント原液、ワコーズクーラントブースター、精製水、オイル受け、じょうご、2Lペットボトル2本、8mmソケットレンチ

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1.古いクーラント液を抜く

JB23はラジエーターの下部にプラスチックで白色のドレンボルトがあります。これを手回しで緩めると、ドレンの手前にある穴からクーラント液が排出されます。

ラジエーターキャップを緩めると勢いよく出てきます。

JB23のクーラント容量は4Lですが、ドレンからは3L抜く事ができます。LLC交換頻度の指定が2回目以降が短く設定されているのはそのためだと思います。

2.サーモスタットを外して仮付け

エンジン内部に精製水を循環させて洗浄したいので、サーモスタットを取り外します。通常の簡易的なLLC交換であれば2,3は不要な工程です。

サーモスタットはラジエーターのロアホースの付け根にあります。12mmで止まっているサーモスタッドハウジングを外します。片方はオイルプレッシャースイッチの配線ステーと共締めになっています。


分かりづらいですが下から見た画像。

こちらは上からの画像。ボルトを外して引き抜きます。LLCが出てくるので注意しましょう。

こちらが取り外したサーモスタット。82℃で開弁します。

サーモスタットを取り外したらハウジングを仮付けしておきます。これで、エンジン内に無条件で水が回るようになりました。

3.アッパーホースを取り外し、水を回して洗浄する

ラジエーターはロアホースから水を吸い、アッパーホースから水をエンジンからラジエーターに戻しています。アッパーホースを取り外すとエンジン内からの水が排出されます。

精製水をラジエータにそそぎ、アッパーホースから水が溢れたら、エンジンを数秒掛けます。

すると水が吹き出ます。

これを何度か繰り返し、洗浄します。

次にドレンからも抜いて、サーモスタットと配管を全て戻します。

サーモスタットはエア抜き弁を上に向けて取り付けます。

4.クーラントを調合

KYK LONG LIFE COOLANT EXはパッケージに容量と濃度の対応表が載っています。これを基にクーラント濃度を調整します。自分の環境では凍結温度-15℃の濃度30%で作成しました。濃度が低い方が熱伝導効率は上がります。ちなみにワコーズから出ているチューニングエンジン向けのLLCは凍結温度が-12℃なので相当薄いものだと思います。

JB23のクーラント容量は4Lです。LLCを1L入れて、ワコーズのクーラントブースターを全量250ml入れました。これで対応表にある1.2Lに近づくので大体30%という訳です。エンジン内の残留精製水の量とクーラントブースターの濃度が不明なので正確ではありませんが、そこまで神経質にはならなくていいでしょう。

ちょっと作りすぎました。

5.エンジンに調合したLLCを投入

エアーが抜けるようにゆっくり入れていきます。

余った分はリザーバータンクへ。FULLのラインまで入れましょう。

FULLの一個下のラインに合わせました。

JB23の場合、LLCをそーっとエアを逃がしながら並々と入れればアッパーホースからエンジン内に入るのでそこまで神経質にエア抜きする必要はないと思っています。(というか、サーモスタットを外してまで交換するわけじゃないなら不要なのでは?)まあ車種にもよりますが。
抜けきらなかったエアは走行中にラジエーターバルブの圧力調整弁によってリザーバータンクの方に抜けていきます。

追記:交換から2日ほど経ったらリザーバータンクの中身が100㏄ほど減っていました。それだけエアが抜けたという事でしょう。エア抜きの際はアイドリングし続けるよりも「暖気→冷ます→暖気→冷ます」を繰り返した方が効果的だと思いました。

最後にこぼしたLLCを水で流して完了です。

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