BALのフロアジャッキNo.1336を2018年から使っているのですが、
とうとうプランジャーピストンからオイル漏れが発生しました。
うちの車は全部これで上げているので、使えなくなるとちょっとショック。
現在このジャッキの新品価格は買った時の倍に上がっているので直して長く使いたい。
BAL ( 大橋産業 ) 乗用車対応 フロアジャッキ 油圧式 2t 1336
プランジャーピストンのOリング交換
オイル漏れの原因はプランジャーピストンのOリングの劣化なので、交換作業を行います。
使用した工具:
- ペンチ
- 内張り剥がしのようなもの(オイルプラグを外すため)
- オイラー(油差し)
- パーツクリーナー・ウェス・オイル受け
交換するもの:
- Oリング
- ジャッキオイル(エンジンオイル5w-30で代用)
まず、レバーハンドルの受けを外します。
2本のピンで止まっているので、割ピンをペンチで外し、引き抜きます。
奥のピンは完全には引き抜けませんが、プランジャーピストンがフリーになればOKです。
プランジャーピストンを引き抜きます。
このサイズのOリングを探しにコメリへ。
ほぼ同じサイズの直径7.8mm、厚さ1.9mmのOリングを購入。
付けました。こうしてみるとやはり前のOリングは痩せていましたね。
ピストンをもとに戻してオイル漏れのチェックをしましたが、漏れは解消されました。
ジャッキのオイル交換
ピストンを外した際にあふれ出てきたオイルがめちゃくちゃ汚かったので、エア抜きついでにジャッキオイルを全交換します。
黒い鉄板のカバーを外すとオイルプラグが現れます。
オイルプラグのゴムキャップを外します。
つまんで取ろうとするとちぎれる場合もあるので、ツールを使って外した方が良いでしょう。
オイル受けにひっくり返して、リリーズスクリューを外すと勢いよくオイルが出てきます。
※この時にミスを犯しているのですが後述。
こちらのパッキンはまだ大丈夫そうです。
ジャッキにオイルを注入
このようなオイラーでオイルプラグに油を注入します。
リリーズスクリューを緩めた状態でピストンを上下させてエアを抜きます。
ジュポ音が出なくなったらエアが抜けた目安です。
ラムの方も上下させます。
オイルが減ったら足してあげます。
十分にエアが抜けたらゴムキャップを付けて完了。
ジャッキオイル交換後にジャッキがまったく上がらなくなった
オイル交換後にジャッキが全く上がらなくなりました。
グーグル先生に助けを求めたところ、
油が足りないとかエアが噛んでるとかいまいち的を得ない検索結果。
そこで油圧ジャッキの仕組みを調べました。
分解した箇所はプランジャーピストンとリリーズスクリュー。
ひっくり返した際にはプランジャーピストンは付いていたので、リリーズスクリューのスチールボールが取れてしまったのかもしれない。
オイル受けを探すとスチールボールがありました。よかった。
リリーズスクリューを外してスチールボールを入れて閉めこむ。
上がりました!
ジャッキのオイル漏れ修理とオイル交換が完了しました。
以上
蛇足
4年前にリコールが出ていた
実はこのジャッキ、4年前にオイル漏れのリコールが出ていたようです。
自分のジャッキはたまたま問題なかったのか5年間問題なく使えました。
エア抜き方法?
今回作業するうえで色々と調べたのですが、このような動画を見つけました。
リリーズスクリューを少し緩めてレバーを上下するとエアーが抜けるという事らしいですが、油圧ジャッキの回路図を見る限り、そんなことでエアーは抜けないでしょう。
以上蛇足でした。