「これを入れるだけで燃費向上・ノイズ低減」なんていうオイル添加剤は市場にありふれています。
確かにそれらの添加剤には謳われたとおりの効能はあるのですが、副作用の方は語られていない現状があります。
殆どのオイル添加剤(フラッシングオイルは除く)にはモリブデンやチタンなどの硬い金属が混ぜられています。これらがベアリングの役目を果たしてフリクションロスを低減させるという仕組みなのですが、これらはエンジンブロックなどに使用されているアルミや鉄よりも硬い金属なのです。モース硬度で言うと、鉄が4、アルミニウムが2.75に対し、しばしば添加材に入っているモリブデンは5.5、チタンは6です。
つまり、オイル添加剤を使用すると稼動部の磨耗が早くなる可能性があるのです。といってもどれだけの影響があるかは分かりませんが。。。
オイル添加剤には5万キロオーバー用と明記されている商品があります。例えばクレのオイルシステム。
LOOPには「5万キロ以上 エンジンの調子が悪い車に」と書いてあります。
これらメーカーは調子のいい新車に添加剤を入れることは良くないと知っているのです。5万キロをオーバーしている車であれば残り耐用年数も少ないから大丈夫かなといった具合で考えているのでしょうか。
車を長く乗りたいのであれば、このような添加剤は使用せず、オイル・エレメント交換とフラッシングにお金を掛けたほうが良さそうですね。