夢とは不思議なもので、聴覚・感触・匂いなど、あたかも現実であるかのように物語を体験できる。
夢の根源は、覚醒時に経験した印象深い事や、抑圧された願望などから現れることが多く、それらが統合された”夢”は支離滅裂で不可解な物が多い。
しかし、ある程度ストーリーがしっかりしている夢もあり、なかなかに面白い。
この間、あまりにもよく出来た(起きた直後はそう思った)夢を見たので直ぐにメモをしてみた。
夢は時間が経つと忘れがちだが、寝起き直後にメモをしてみると、思いのほか夢の内容が文字起こしできる。
文字起こし中に頭が覚醒してきて途中から何じゃこりゃと思うこともあるが、一通り文字を起こし終わり改めて見てみると、やはり”なんじゃこりゃ”である。
しかし、ちょっと工夫をすれば、これを元に何か創作が出来そうな気もしないこともない。
小説家:ブラム・ストーカーは、カニの食べすぎによる悪夢を元に「ドラキュラ」を書き上げている。
自分は現実ではどう頭を捻ったとしても”夢”のような物語はひねり出せないし、物語を創作する意欲もさらさら無い。
人の思考は覚醒時は理性によってコントロールされているが、睡眠中は理性に邪魔をされない。
そのため、覚醒時には考えも付かない常識ハズレな創作を行うことができるのではないかと思う。しかも自動的に。
そう考えると、自分は寝ている間が一番クリエイティブな活動をしていると考えられる。
夢を夢に留めていたらそれまでであるが、これを何らかの方法でアウトプットをしていけば、現実的なクリエイティブな活動に繋がるのではないかと思う。